コンベヤ式洗浄機の種類と用途
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- 目次
- 1-1.バリ取りの目的とその方法
- 1-2.ブラシ式バリ取り装置の特徴
- 2-1.箱詰め装置の目的とその仕様について
- 2-2.マグネットチャック式自動箱詰め装置のご紹介
- 3-1.パイプNCライン自動投入ロボット
- 4-1.手指洗浄乾燥除菌装置の特徴と機能
- 4-2.手指洗浄乾燥除菌装置によるHACCP対応
- 5-1.自社開発AI搭載画像検査装置の特徴
- 5-2.AI搭載画像検査装置のメリット
- 6-1.衛生用電解水生成装置の開発とその特徴
- 6-2.衛生用電解水生成装置で得られる電解水について
- 7-1.真空乾燥の仕組みと使い方
- 7-2.真空乾燥の特徴および使用するうえでの注意点
- 7-3.真空乾燥の省エネへの貢献
バリ取り装置
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バリ取りの目的とその方法
バリとは、金属などの加工過程や成形過程において生じる不要な突起や余剰材料のことです。製品の品質や機能に悪影響を及ぼす可能性があり、また、取扱時のケガに繋がる恐れもあります。バリ取り装置は、このようなバリを除去する目的で作られた製造加工業で使用されている装置の一種です。バリ取りには、機械的な方法や化学的な方法を用いたものなど、さまざまな種類があります。機械的な方法では、専用工具、研磨工具、ブラシの他、バレル加工やブラスト、 ショットピーニングなど専用機を使った方法があります。一方、化学的な方法では、加工物の表面を溶解させる方法や電解加工法などがあります。
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ブラシ式バリ取り装置の特徴
当社のブラシ式自動バリ取り装置の特長をご紹介致します。このバリ取り装置は、自動化された生産ラインに組み込むことができ、プレス加工時に発生するヘミング部の糸バリを効率的に除去します。作業者の手作業を最小限に抑え、生産効率を向上させます。対象となるバリに対応した最適なブラシを使用しており、効率的にバリを取り除きます。また、ブラシの形状や種類を変更することで、さまざまな製品に対応することも出来ます。ブラシによるバリ取り装置は、製造業界において広く使用されています。その柔軟性と効率性により、製品の品質向上や生産効率の向上に貢献しています。
箱詰め装置
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箱詰め装置の目的とその仕様について
箱詰め装置は、加工した製品などを指定された箱に詰めるための装置です。製造業や物流業界などで広く使用されています。これまで人の手作業によって行われており単調で負担の大きい作業となっています。人件費の削減や生産性の向上を目的に生産現場では箱詰めの自動化が進められています。箱詰め装置には通い箱の中にランダムに製品を投入するタイプから、製品を1個づつ整列投入するものまで様々な仕様の設備があります。またほとんどの箱詰め装置では自動の箱替え機能が搭載されています。
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マグネットチャック式自動箱詰め装置のご紹介
当社の二軸直交ロボットを使用したマグネットチャック式箱詰め装置の特長をご紹介致します。二軸直交ロボットのアームにマグネットチャックを装着し、製品へのキズ防止対策、整列精度向上に配慮しています。ロボットのプログラミングを変更することで、異なる製品や箱のサイズに簡単に対応することができます。生産計画に柔軟に対応することが出来ます。また、前工程で付着した油分を除去するため吸引ユニットを設置し、通い箱への油分持込量を低減しています。
パイプNCライン自動投入ロボット
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パイプNCライン自動投入ロボット
当社のパイプNCライン自動投入ロボットの特長をご紹介致します。材料ストッカーと多軸ロボットを組み合わせ、パイプベンダーへの投入・取り出し作業を自動化することが出来ました。これまで人でしか対応できなかった8種類以上の複雑形状のワークに対応。これまで洗浄機で培った設備設計ノウハウをふんだんに織り込んでいます。パイプベンダーへのワーク投入・取り出しには1名がつきっきりの作業でしたがロボットによる自動化で削減することが出来、生産性の向上に大きく寄与しています。また、自社開発による垂直立上げも達成。装置設計、電気・制御設計、ロボットシステム構築、ロボットティーチング設置立ち上げまで短納期で実施しました。
手指洗浄乾燥除菌装置
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手指洗浄乾燥除菌装置の特徴と機能
当社の手指洗浄乾燥除菌装置「サンティウスプラス(SAN-TIWS PLUS)」は、従来の手指洗浄に加えてご使用いただくことで迅速で効果的な洗浄を行うことができます。除菌効果の高い電解除菌水噴霧とオゾンエアブローによる洗浄・乾燥工程を自動で行う為作業者による手洗いの個人差が出にくく、装置を使用する事で、手洗い作業の標準化が可能になり高い水準の衛生環境をご提供します。また、サンティウスプラスは周囲の細菌・ウィルスを高性能フィルタで除去し、オゾンで除菌消臭されたきれいな風で手を乾燥させます。自己浄化機能として、手を入れていない時でもオゾンを発生させ続ける事で装置内部と設置空間の除菌消臭が可能です。また、定期的に装置内部に洗浄水を噴霧する機能も備えています。
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手指洗浄乾燥除菌装置によるHACCP対応
HACCPとは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。(厚生労働省ホームページより抜粋)サンティウスプラスは、HACCPで重要視される手洗いの履歴管理が出来る手指の洗浄乾燥装置です。ICタグを使用し手洗い記録を自動収集することにより各作業者の使用状況と履歴をタブレット等で管理することができます。
AI搭載画像検査装置
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自社開発AI搭載画像検査装置の特徴
当社のAI搭載画像検査装置「TIWS -VIS01」は、高度な人工知能アルゴリズムによって裏付けられた画像解析技術を活用し、迅速で正確な検査を実現します。弊社内でも溶接ナットつけ忘れ検出など様々な目的でAI搭載画像検査装置を活用しています。自社開発AIを搭載し画像アノテーションやAI学習モデルの最適化などを社内対応することで現場ニーズに適したシステムを構築し、学習画像の変更により検査対象ワークが変わっても再学習で対応できるようにしております。
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AI搭載画像検査装置のメリット
高速かつ正確な検査により、大量の製品を短時間で検査し、従来の検査プロセスよりも効率的に作業を行うことができます。ワークをセットすると自動的に画像が取得され、AIによって解析されます。人間の介入が最小限に抑えられ、効率的な検査が可能です。柔軟性とカスタマイズ性を備えており、様々な業界や用途、お客様のニーズに合わせた最適な解決策をご提供します。AI搭載の画像検査装置は、製品の品質を向上させ、欠陥品の削減やリコールの防止に貢献します。また、効率的な品質管理プロセスを確立し、企業の競争力を向上させることができます。
衛生用電解水生成装置
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衛生用電解水生成装置の開発とその特徴
当社のノウハウである電解イオン水を生成する技術を応用し、安全かつ効果的な衛生管理ソリューションの提供を目的とした衛生用電解水生成装置「TIWS-HM」を開発致しました。水を電気分解することで生成される電解水を利用し、食品加工場や医療施設、公共施設など様々な分野で革新的な衛生管理に利用して頂けます。丈夫で錆びにくいステンレスの外装を採用し、錆や塗装剥離による異物混入を防止しています。長期間にわたって安定した性能を提供し、お客様のビジネスに貢献します。接液部には衛生管理に適合した部品を採用しており、安心してご使用頂けます。また、水質の安全性を確認するために、厚生労働省が定めた水道水水質基準への適合調査を実施し食品用途での安全性を確認しております。
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衛生用電解水生成装置で得られる電解水について
電解質添加モードと電解質無添加モード標準搭載しているので、用途に応じて使い分けることが出来ます。衛生用電解水生成装置では電解質(薬品等)を添加せずに3L/分の大容量電解水を生成可能なことが大きな特徴です。また、添加モードをご希望の場合、電解質(炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸カリウム等)を添加して電解水を生成することでより強いpHを得ることが出来ます。お客様のニーズに合わせて電解水を生成することができるので、最適な衛生管理ソリューションを実現します。安全かつ効果的な衛生管理を実現するために、ぜひ当社の衛生用電解水生成装置をお試しください。革新的な技術と高い品質で、お客様のビジネスをサポートいたします。
工業用洗浄機で使用される真空乾燥について
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真空乾燥の仕組みと使い方
洗浄工程でのワークの乾燥方法は温風乾燥が一般的ですが、減圧・真空乾燥によってワークから水分を除去する方法を選択することも可能です。真空乾燥の原理としては庫内の気圧を下げることにより沸点を下げ、水分を効率よく蒸発させるものになります。乾燥させたいワークを真空槽内に投入し、シャッターなどで真空槽を密封したあとに真空ポンプを使用して減圧・真空状態にします。真空槽の容積によって排気速度を検討し最適な真空ポンプを選定する必要があります。
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真空乾燥の特徴および使用するうえでの注意点
信頼性の高いドライ真空ポンプを採用することで安定した真空乾燥を行うことができます。真空乾燥は難しいタップ穴の水残りなどを効率よく乾燥させるのに適しています。真空乾燥ではワークが保持している熱を利用して水を蒸発させるため、熱を持ちにくいワークについては加温する方法を検討する必要があり注意が必要です。洗浄機全体でいかに熱マネジメントを行い効率よく乾燥を行うかがポイントです。高橋金属では真空乾燥についても様々なカスタマイズのご提案が可能です。
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真空乾燥の省エネへの貢献
水は大気圧では沸騰するのに100℃の熱が必要であり、これまでコンプレッサーによるエアブローや温風乾燥が用いられてきました。コンプレッサーエアーのデメリットとしては設備までの一次側配管からのエア漏れも含めて大きな消費電力とCO2の発生を伴う点、騒音の発生などが上げられます。真空乾燥の採用によりコンプレッサーエアを使用しない乾燥を実現することで騒音を低減し、CO2の発生を抑えることでお客様のカーボンニュートラルへの取組に貢献することが出来ます。