液面センサー

液面センサーとは、槽や配管内の液体の水位や液面の高さを検知する装置である。洗浄液、化学薬品、水処理液などの工程では、液位の安定管理が製品品質や装置の安全運転に直結するため、液面センサーを用いてリアルタイムで液位を監視することが重要である。

液面センサーには、接触式（フロート式、電極式）と非接触式（超音波式、静電容量式、光学式）などの種類があり、液体の性質や槽構造、精度要求に応じて選定される。接触式は簡便で低コストながら液体と接触するため、腐食性や高温液には注意が必要である。一方、非接触式は液体に触れずに測定できるため、腐食性液や高温液にも適用できる。

液面センサーを導入することで、液体の過不足による工程トラブルの防止、ポンプや循環装置の保護、薬液濃度の安定化が可能となる。また、自動制御装置と連動させることで、液面の維持や補充作業の自動化が実現でき、洗浄ラインや水処理工程の安定運転と効率向上に貢献する重要な計測装置である。